四谷大塚 合不合判定テストの活用方法(2)

勉強法と親の関わり方

具体的な合不合判定テストの活用方法

必ず押さえるべき合不合判定テストの具体的な活用方法は、下記3点に集約されます。

入試本番シミュレーションをする

いつもの塾とは違う中学校の会場で、周囲は同じ中学受験という目標に向かう全く知らない子供たちの中で、本番さながらの緊張感を味わいながらも、自分なりのリラックス方法やテストに向けたルーティーンなどを身につけることを意識して臨むことができます。

もし緊張して失敗してしまったら、緊張をほぐすためのおまじないや呼吸法などを試したり、読み慣れた好きな本を持っていったりするなど、お子様に合った対処法を見いだせると本番の緊張緩和や集中力向上に役立ちます。

また、試験における時間の使い方や解く順番など、本番でも十分に実力を発揮できるよう試験テクニックを磨く場と意識して臨むことです。

子供は時間を意識しすぎて焦ると、ケアレスミスの原因になったり、いつもなら解ける問題も解けなくなったりします。

模試で時間がなくなって全部解ききれなかったときなどは、どの順番で解いていけば良かったのか、時間配分をどうすれば良かったのか、捨て問に時間をかけないようにするなど、試行錯誤しながら感覚を磨いていくと良いと思います。

模試は本番ではないので失敗すればするほど成長への糧と考え、例え失敗してもお子様を励まし続けることが大切です。

子供は失敗すると怒られるのが嫌だから隠そうとしたりするので、親が叱るのは逆効果となります。

まさに失敗は成功の元なのです。失敗を失敗と認めて、次どうするかを考えるところから全ては始まります。

これを体感して中学受験以外でも通じる考え方であることを学べれば、お子様のその後の人生にも役立てることができます。

次を見据えて実践的な解決方法を塾の先生に相談しながらお子様と話し合えると良いですが、もっと良いのはお子様自身に解決方法を考えさせて成功体験を積ませていくことです。少し時間がかかるかもしれませんが。

正確に実力を判定し、弱点補強に役立てる

前の記事でふれましたが、同じ志望校の受験生の正答率と比較できるので、ライバルと比較してどの単元・分野が弱点かグラフでわかる機能があります。

この機能を使って、弱点をあぶり出し、復習(解き直し)を徹底することです。

具体的には、私はこの正答率を3パターンに分類していました。

同じ志望校のライバルの正答率 60%以上  (解答欄を赤のラインマーカで囲む)・・・①

30%~60%  (解答欄を緑のラインマーカで囲む)・・・②

30%以下  (解答欄を青のラインマーカで囲む)・・・③

色分けしてラインマーカで解答用紙に印をつけることにより、子供が色でどこまで復習(解き直し)をすべきか判断できるようにしていました。

①正答率60%以上の赤のラインマーカ   →ケアレスミスに注意し、確実に得点しないといけない問題。

②正答率30%~60%の緑のラインマーカ →合否の分かれ目になる問題なので、解き直しをしっかりして次は解けるようにしておく問題。

③正答率30%以下の青のラインマーカ   →解けなくても良い問題で、正答率10%以下は完全に捨て問なので、時間が余らない限り手をつけなくても良い問題。時間があるときだけ解き直し。

というように定義して息子に説明して、①、②はしっかりと、③は時間があればやるようにとメリハリをつけていました。

本番でも70点取れば大抵の学校は合格できます。完璧を求めすぎると時間をかけたわりに効果が出にくいため、必要最小限の時間で最大の効果を出すことを意識していました。

特に秋以降は時間がなくなるので、模試の捨て問となっている難問に時間を取られすぎるのは得策ではありません。

正答率と偏差値の関係について、下記の計算式を目安にする考え方があります。

100―志望校の偏差値 = 正解すべき正答率の下限

例えば志望校の偏差値が65であれば、正答率35%以上の問題は確実に解けるようにしておくべき問題だという考え方です。

この計算式を参考にして、志望校の偏差値に応じて3つに分類する正答率の範囲を定めていただければと思います。

併願校選びに役立てる

前の記事でふれましたが、四谷大塚は受験本番が終わった後にアンケートが来ます。受験の合否結果についてです。

その合否結果のアンケートの集計結果から、合不合判定テストと本番の合否判定の相関関係の精度を高めて判定を行っていますので、これだけの長い間、高い信頼を得ているのではないでしょうか。

受験時に申請した志望校だけでなく、全国主要中学校の判定を自由に行えます。また科目毎の配点が学校によって異なりますが、配点の比重を考慮した合格率を算出してくれます。

以上のように全6回の合不合判定テストを十分ご活用いただければ、実力アップが図られ、併願校選びにも正確な情報を提供してくれます。

 

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