直前期にやるべきこと
年も明け、いよいよ直前期に入りましたが、さて苦手の算数をどうやって克服するか思案していました。
ここまで来るとさすがに残された時間がないので、最小限の労力で最大限の効果を出すためにはどうすれば良いかを考え、受験校の算数で毎年のように出題される分野で、かつ本人が苦手とする「場合の数」「平面図形」「立体図形」に限定し、他校難関校の過去問から良問と思われる典型題を私が探してプリントし、毎日試験日まで繰り返し解くようにしました。
これが本命校の算数に効果てきめんとなり、実際に類似した問題が出題されてほぼ満点という結果をもたらしました。
安全校の2年分は1月の直前期に実施し、本命校と適正校については、直近の前年の過去問を1月末の直前期に、再度、本番さながらに2回目を実施しました。
秋に1回解いているので、良い点数を取れるのは当たり前なのですが、これは単に自信をつけさせるためでした。
入試は同じ問題は出ないので、過去問を何回も解き直す必要はないとも言われますが、初見の過去問を直前にやって、万が一悪い結果が出て自信を失ってしまうようなリスクを避けるために、このような手法をとりました。
小学校は休まずに通わせようと思っていたのですが、インフルエンザで学級閉鎖となり、1週間近く自宅でじっくりと上記の算数に取り組むことができました。
国語についても苦手な慣用句・ことわざを見直していました。
理社については、直前に良い勉強法があります。
今まで使用していた見慣れたテキストを速読でざっと見直すというものです。
あまり細かいことは気にしないで、速読しながら習ったことを思い出すことで、曖昧になっていた記憶を呼び起こし、細かい用語や知識を引き出しやすくする方法です。本人が苦手だと思う分野(生物、地図記号など)は比較的細かく最終確認していました。
1月のお試し受験で想定外の失敗
1月については、例に漏れず場慣れすることを目的にお試し受験をしました。
神奈川からは遠いのですが、栄東Aを受験しました。偏差値的には全く問題ないはずが、悪夢が待っていました。ぎりぎりで不合格となってしまったのです。
2月に本番を迎える難関校受験生にとって、1月のお試し受験で失敗するのは致命的なダメージです。
原因は、休憩時間に周囲の会話に惑わされて、2科目目から半ばパニック状態に陥り、全く実力を発揮できなかったというのです。
栄東は関東一円からお試し受験をする方も含め、受験者数が非常に多いため、試験を行う座席は会場に到着した順に着席していました。
1科目目の国語が終わった後の休憩時に、周囲にどこかの塾の友達同士で集まっていて、問題が非常に簡単だったという話しをしていて、それを聞いてすっかり動揺してしまったと言うのです。
栄東の国語は実際平均点も低く、決して簡単な問題ではないので、2科目目の算数では、周囲の鉛筆の音が気になり、パニック状態となり、すっかり落ち込んで得意の理社も落ち着いてできなかったというのです。
受験は何が起こるかわかりません。
神経質で生真面目な息子が、お試し受験で失敗パターンにはまってしまいましたが、親子で話し合って冷静に原因を分析し、気持ちを切り替えました。
以降の試験では休憩時間にはあえてトイレに行ったり、息子の好きな本を読んだりすることで、周囲の雑音をシャットアウトすることにしました。
2月直前に立て直し成功
栄東A日程の後は、東大クラスを受験しようと思っていましたが、予定変更してB日程を受験。
受験者が千人以上いましたが、今度は実力を発揮できて14位で合格していました(栄東は点数だけでなく順位もネットで発表されます)。
2月は自信を取り戻して受験することができ、残りは全勝で終えることができました。
本命の神奈川御三家も算数が例年より難易度が下がっていて、直前の対策も壮をこうし、ほぼ満点という出来で自信があったようです。
ここまで書くと分かる方にはどこの学校かほぼ分かってしまうかもしれませんが。
ハプニングを乗り越えて気持ちを切り替える息子の姿を見て、中学受験を通して成長しているなと感じました。
息子が通っていた栄光ゼミナールは小規模校だったため、同じクラスは四名しかいなかったのですが、無事に全員第一志望校に合格しており、「自分のトップ校に行こう!」を実現していました。
受験が終わった後も、中学入学準備で栄光ゼミナールに通い続けました。
中学受験塾は受験終了とともに卒業となるのですが、栄光ゼミナールは中学入学してからも大事という方針とのことで、春休みの週2回程度通い、英語はアルファベットからきっちり教えていただいたことで、中学1学期の学習にスムーズに入っていくことができました。
中間テストの結果も、わざわざ息子自ら電話して、栄光ゼミナールの先生に報告していました(笑)。
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