「中学受験は課金ゲーム」に参加しないで突破できる?
「中学受験は課金ゲーム」と言われます。ゲームに参加しないと本当に中学受験は突破できないのでしょうか?
特に6年生になると、志望校別特訓やら個別指導、最終兵器の家庭教師まで投入という事態になることが多く、「課金ゲーム」という言い方は言い得て妙ではありますが、何とも複雑な心境になります。
我が家も平凡なサラリーマン家庭で、訳あって中学受験という舞台に飛び込んだわけですが、かかった費用に見合うだけの成果があったのかどうかは、長い目でみると、将来、子供が成長してからでないとわからないですし、そもそも教育にかけるお金は必要経費であって、費用対効果を考えるようなものでもないのかもしれません。
第1志望に合格できればOKでしょと思えれば良いのですが、それが本当に子供にとって最善な選択であったのか、など思いがつきないところもあります。
では、そんな「課金ゲーム」に参加しないで、中学受験を突破する方法はないものでしょうか。
裕福な家庭はいいのですが、一般家庭が中学受験にトライできる道があった方がいいと思いますし、このコロナ禍で経済的にギリギリになってしまったご家庭もあるのではないかと思います。
そんなご家庭が中学受験を諦めることなく、チャレンジできる方法があればと思いますし、実際にその方法で突破している家庭、突破しようとしている家庭がいることも事実です。
「課金ゲームに参加しない」というのは、費用がかかる中学受験塾や個別塾に通わず、もちろん家庭教師も使わないという方法で、中学受験を突破するという意味です。
あえて中学受験塾に行かないという選択肢 実例3つ
では、塾にも通わず、家庭教師も雇わないで中学受験を突破する方法とはどんなやり方があるのか。
神奈川男子御三家の私立中高一貫校に通う息子のクラスメイトや、習い事の年下の友達が実際にチャレンジしている例をあげてみます。
四谷大塚の教材を一式メルカリで購入し、自学自習。神奈川男子御三家の学校に合格。
こちらは実際に息子のクラスにいる同級生の友達の話です。四谷大塚のベストセラー教材「予習シリーズ」の中古をメルカリで一括購入して、自学自習したというケースです。
自学するために「予習シリーズ」を選んだのがミソで、賢いご家庭だということがわかります。
四谷大塚では【まず自ら考えて予習する→授業を受ける→復習する→テストで確認する】という流れで行うのが基本方針であるため、「予習シリーズ」は解説もわかりやすく、図表も豊富で小学生でも自学しやすい教材になっています。
とはいってもわからないところは一体どうするのかという話ですが、このご家庭の場合は親御さんが教師だったので、親が教えることができたということです。
教師でなくても、親が中学受験の経験がなくても、あの「下克上受験」の中卒の桜井さんのような情熱があれば、可能なのかもしれませんが、親の相当の覚悟と熱意が大前提となりますね。
あと、その友達は神奈川男子御三家で部活を兼部しながらも学年上位にいますので、そもそも地頭が良いことも確かです。
そういったいくつかの条件が揃えば、難関突破も可能とこの例は証明していますね。
ここまでではなくても、適切な教材で自学しながら、親が熱意をもって教えること、外部模試を受けて客観的な立ち位置を把握し、親が中学受験に必要な情報を収集して、子供自身が行きたい学校を見つけることができれば、モチベーションを何とか維持して、中堅校くらいであれば十分に突破可能ではないでしょうか。
なお、「予習シリーズ」は四谷大塚のHPから新品を購入することもできます。
Z会の中学受験コースを受講し、自学自習。神奈川男子御三家目指して奮闘中。
こちらは、息子の習い事友達の話です。
現在、小学五年生で「Z会の中学受験コース」オンリーで頑張っているとのことです。
わからないところは、映像の解説がわかりやすく充実しているのでほぼカバーできるとのこと。どうしてもわからないところは、質問もできるということでした。
添削指導は定評どおり、手厚い指導が受けられるというので、自宅学習できる子供であれば、かなり有効な手段ではないでしょうか。
ただし、通信教育だけだと客観的な立ち位置がわからないので、外部模試(首都圏模試や合不合テストなど)にそろそろチャレンジするそうです。
親子関係も良さそうですし、うちの息子が少なからず彼が中学受験を目指すことになった影響を与えていますので、微力ながら全力応援していきたいと思っています。
「下克上受験」のケース
これは私の周囲の話ではなく、まさにドラマ化された「下克上受験」パターンで、市販の参考書・問題集を使用し、親が徹底的に中学受験の研究を行いながら、一緒に勉強を進めていくという方法です。
ドラマ化されたくらいなので、これはかなり特殊なケースであり、親の相当の覚悟と素直に頑張り続けられる子供のメンタルが求められるでしょう。
もちろんドラマは見たのですが、驚きを通り越して感動すら覚えました。
なかなか真似できることではありませんが、実際にあった話ですので取り上げました。
まとめ
ここまでの3つの例のように、「課金ゲーム」に参加しないで中学受験を突破する方法はあるというのが結論です。
ただし、いずれも家庭学習で自学できること、親御さんがかなりフォローできることが大前提となっています。
その前提が揃わないのであれば、「課金ゲーム」に参加するしかないと考えると、確かに中学受験を「課金ゲーム」であると揶揄されても仕方ないのかもしれませんが、子供の教育をゲームに例えられるのは、親からすると気分がいいものではありませんよね。
課金すればするほど、成功する可能性が高まるのかというと統計があるわけではないので、何とも言えません。
目的・目標を達成するための手段(方法)はいくつかあるものだと思います。
そのご家庭にあった最適な手段(方法)を選び、子供のためにより良い環境を手に入れられれば「課金ゲーム」と言われようが関係ないですし、「課金ゲーム」から逃れて家庭学習と親御さんのフォローで突破できれば、それは賞賛されるべきと思います。
「課金ゲーム」から逃れて中学受験に挑戦する方法はありますので、親御さんの覚悟と家庭学習を継続する決意をもって挑戦するのもひとつの選択です。
どんな方法で中学受験に挑むとしても、それに応じた地道な努力が一番なので、こつこつと淡々と戦略的に進めてまいりましょう。
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